準備
まずは、どういうシチュエーションで撮るかいろいろと妄想します。
ポーズや小道具が必要なら、TESNなどで調達するか自作したりします。
ポーズModで一番重宝しているのが、動きのあるアニメーションポーズModです。
小道具は、ヴァニラで入手可能なアイテムであれば
COC testinghallと打ち込んだ先の扉を回れば手に入ります。
コンテナからアイテムを取ったり、店で買い物をする際に、1つずつ欲しいのにいちいち数を聞かれて面倒な場合は
SetGS IInventoryAskQuantityAt 100と打ち込みます。「100」の部分は、いくつ取る?というダイアログが出る数の下限になります。
元に戻すには
SetGS IInventoryAskQuantityAt 3と打ち込みます。
次に、撮るための環境を整えます。
私はHDRとアンチエイリアス(エッジのギザギザをなめらかにする機能・以下AA)をオンにして遊んでいるため、ゲーム側で用意されているSS撮影用のシステムは使えません。
なので、フリーソフトを使わせていただいてます。
あと、結構古いPCな上にグラボがNDIVIAなので、オンボードメモリを使い切ると、突然AAが効かなくなったりします。
今は古いドライバを入れて対処しているのですが、以前はAA切れたまま撮影してしまった時は、このソフトを使わせていただいていました。
画像に直接AAをかけられる、アンチエイリアシングフィルタという機能があります。
その他、下記URLでいろいろと勉強させていただきました。
でも私はエロは守備範囲外ですすみません…。
そこで紹介されている中でも、SS撮影に欠かせないModが以下の2つです。
光源を追加したり、色を変えたりできる強力なツールが手に入ります。
下のSSは、上記Modを使って柱の間に青い光源を置き、中央の像の真上から強い光で照らしてます。
セッティングまずはコンソール画面に移り、
TAISet Timescale to 1と入力して、NPC全員の動きを止め、時間の進行をゆっくりにします。
これで落ち着いて撮影ができます。
もしNPCが多すぎたりして、動作がもっさりになってしまった場合は、
TLBと打ち込むと、かなり改善されると思います。
撮影するときにはもう一回同じコマンドを打ち込んで、元の画面に戻します。
次に、撮影に必要なNPCや小道具を配置します。
NPCを操作できるModを導入済みなら、特に問題ないかと。
導入していない、またはめんどくさい場合、UESPでRefIDを調べて
PRID [調べたID]MoveTo 14で呼び寄せます。

天候を変化させたい場合、
FW 38eeeと打ち込めば晴れ空になります。雨や雪にも変更可能。
これも、天気変更Modがあれば手軽に変化させられます。

景色などを撮る場合、遠景が薄らぐようにフォグがかかっていると、ぐっと遠近感が出ます。
SetFogまた、必要であれば空の色やフォグの色、水の色なども変更できます。
独自の色を作ってみるのも面白いかも。
水の色SetWeatherColor (要OBSE)
湖や海・川など、水が入っている情景を撮る場合
MWSというコマンドを使えば、水の反射率・透明度や、さざなみの細かさなどを設定できます。
透明感のある水に、空が映りこむ様子なども表現できます。
ポーズ・表情NPCや自分を撮る場合、以下のコマンドを使うと、向きや位置などの細かい調整ができます。
ベッドに寝たり座っているところを撮りたい時、体がめりこむのも回避できます。
また、オブジェクトも好きに動かせるので、この位置にこの角度で椅子が欲しい!という時にも使えます。
SetAngleSetPosModスレで上がっていたこのModを使えば、カーソルキーで簡単にNPCを動かせるようになります。超便利。超オススメ。
回転させたいときは、Alt+左右キーで。
複数キャラの足がカーペットに埋まっていたりするのが気になる場合は
SetGS FActorAnimZAdjust 3と打ち込むと、キャラ全員が地面から浮く高さを変えられます。数値は適宜調整してください。
元に戻すには
SetGS FActorAnimZAdjust 1.8と打ち込みます。

向きや位置が決まったら、表情やポーズをつけていきます。
武器を出させたい場合は
SetAlert 1かがんでスニークしてほしい時は
SetForceSneak 1でその体勢になってくれます。
にっこり笑ったり怒ったりさせたい時は、表情Modを使う手もありますが
ModDispositionで自分や他NPCへの好感度を調整し、狙った表情を作ることもできます。
口を開けたり悲しんだりさせたい場合は
AFAN "BigAah 0.8 1 10 1"などで表情を指定することができます。
その場で結果を確認でき、ポーズを取ってからでも変更できるので、細かい調整がしたい場合に便利です。
Moonshadow Elvesなど、表情の変化が激しくて、微妙な調整が必要な種族をいじる際に、このコマンドを使えば画面で確認しながら調整できます。

振り向いていたり、上を見上げたりと、注視する方向を指定したいときは
Lookで視線を固定します。
Look 14で自分に注目させてから、対象の選択を解除した状態で
TCLと打って当たり判定をなくし、好きな位置に移動すれば、簡単にどこへでも目を向けさせることができます。
まぶたや眉の演技が必要な表情は、まばたきが入るとリセットされてしまいます。
これを止めるには、
SetGS fBlinkDelayMin 100と打ち込むと、まばたきの間隔が長くなります。
元の状態に戻すには
SetGS fBlinkDelayMin 1.5と打ち込みます。

自分が寝ている姿などを撮りたい時は、
Player.CreateFullActorCopyで作った分身を使うと楽です。
消すときは
DeleteFullActorCopyと打ち込みます。
位置やポーズが決まったら、一応NPCを対象にして
TAIと打ち込んで、NPCのAIを止めておきましょう。
これで、ポーズしたままくるくる回転したりしなくなります。
まばたきの途中で止めてしまわないよう、ちょっと注意。
最終調整さて、ここまでくればほぼ完璧…なのですが、ここで突然ゲームクラッシュなどに見舞われると本ッッッ当に萎えます。
なので、合間合間にこまめにクイックセーブするか
Autosaveと打ち込んで、オートセーブで保険をかけておきます。
周囲を見回してみて、撮影に邪魔なものがあれば
Disableで消しておきます。
IDが分からなくなると復活させられないので、Disableを使ったゲームは本セーブデータに上書きセーブしないようにしましょう。
少し離れた場所にあるオブジェクトなら、
SetFogで隠してしまうこともできます。

周囲の環境光などを調整します。
自由になる光源があるならそれを配置し、光の当たり具合を調整します。
真正面からの光と、裏側からの光が同時に当たっていると、光の回り込みで立体感が出ていいんじゃないかと思います。
SS Cheat Toolsを使えば、いろいろな色の光源となる宝石を自由に置くことができます。
この宝石や、たいまつの光の届く範囲を調整したい場合は、まずそのアイテムを落っことします。
コンソールで選択状態にしてから
SetLightRadius 1000 (要OBSE)
と打ち込み、光の届く範囲を設定します。数値は適宜調整してください。
たいまつならいったん荷物にしまって使う、宝石なら
DisableEnableと打ち込むと、効果を発揮します。
同じ名前のアイテム全てに効果が適用されます。

HDRが有効な状態で、光があふれるような表現など、光の調整をしたい場合
PHPと打ち込んで現在のHDR設定をコンソールで確認、メモを取ります。
その値を元に
SISGSHPSSPSLPあたりを駆使して、狙った画面効果を出します。
人の肌がやわらかく光るような効果や、画面が暗すぎるのを調整したり、逆に明暗の差を強めたりといったことができるので、このあたりのコマンドを使いこなせば非常に効果的だと思います。
参考SS。左が未調整、右が調整後の画面です。
モニタの明るさや好みの問題もあると思いますので、ここまで変わるんだなー程度に見ていただければ。










室内で、背景が明るすぎてどうしても手前の人物が目立たない場合は
SetFogで背景を暗くすることができます。
手前の物にのみ光が当たり、遠くのオブジェクトは影に沈んだようになります。
ちょっとした小技。
撮影
TFCと打ち込み、自由に飛び回れるカメラに切り替えてから、被写体のまわりをぐるぐる飛んでベストアングルを探します。
見せたいところを中心に、見せたくない部分はうまく隠しましょう。
広い視野で見せたかったり、逆にゆがみが気になる場合は
FOVで視野角を調整します。
ヘルスバーなどのメニューが邪魔な場合は
TMで表示を消します。
戦闘シーンの撮影で、敵に攻撃された瞬間を表現したい場合は
TriggerHitShader 4と入力すると、自分に攻撃がヒットした時の画面揺れが再現できます。
コンソールから抜けるとFOVが戻ってしまったり、画面効果が消えてしまう場合は、コンソール画面のまま撮影することもできます。
コマンドのログを掃除するには
CLS (またはCLR)
と打ち込みます。
左下に|のような入力カーソルが残ってしまいますが、あとから画像編集ソフトなどでちょっと塗りつぶせば気にならなくなると思います。
矢印型のマウスカーソルは、画面外に動かしておきましょう。私もよく忘れて、後から泣きを見たりしてます。
あとはアドレナリン全開で撮影するだけです。お疲れ様でした。
おまけ・斜め構図2Dゲームの絵などでよくあるような、水平線が斜めのSSの撮り方を考えてみました。
ものすごく力技ですが、
・
SetAngle y,45(もしくは315)を使って見えるもの全てを傾け、
SetPosで位置調整
・自キャラやNPCはポーズで傾ける(BlenderでNonAccumを選択してRキー+数値入力)
…でいけるんじゃないかと。

細かい背景は
SetFogでごまかそう!

Oblivionの水平線は通常は変化しないので、結構インパクトのある絵になるんじゃないかと思います。

しかし舞台裏は大惨事。
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